
iPhone 16 Pro Maxは、2024年に登場したAppleのフラッグシップモデルであり、従来のiPhoneシリーズと同様にリチウムイオンバッテリーを搭載しています。
バッテリーは消耗品であり、長期間使用すると徐々に劣化し、持続時間やパフォーマンスが低下します。
iPhone 16 Pro Maxのバッテリー交換について、交換時期の目安、費用、交換方法、注意点、正規・非正規修理の違いなどを解説します。
バッテリー交換の目安とサイン
iPhoneのバッテリーは、一般的に最大500回の充電サイクル、または約18~24ヶ月間で容量の80%を維持できるとされています。
以下のような症状が現れた場合、バッテリー交換を検討するタイミングです。
- 充電の減りが早くなった
- 急に電源が落ちる
- 本体が異常に熱くなる
- バッテリーが膨張して本体が膨らむ
- バッテリー最大容量が80%未満になった(設定→バッテリー→バッテリーの状態で確認可能)
AppleCare+に加入している場合、バッテリー最大容量が80%未満であれば無償交換が可能です。
バッテリー交換費用
正規修理の場合
2024年10月時点で、iPhone 16 Pro Maxのバッテリー交換費用は以下の通りです。
- iPhone 16 Pro Max:19,400円(税込)
これはApple Storeや正規サービスプロバイダに依頼した場合の料金です。
iPhone 16/16 Plusは15,800円で、Pro/Pro Maxはやや高額となっています。
非正規修理店の場合
非正規修理店では、10,000円前後でバッテリー交換が可能な場合が多いです。
ただし、非正規修理店を利用するとApple公式の保証や今後の正規修理が受けられなくなるリスクがあります。
バッテリー交換方法と技術的特徴
iPhone 16 Pro Maxのバッテリー交換手順
iPhone 16 Pro Maxのバッテリー交換は、従来のiPhoneと同様に「接着シートを剥がす」方式です。
iPhone 16(無印)や16 Plusでは9V電池を使って接着剤を電気的に剥がす新方式が導入されていますが、Pro/Pro Maxは従来通り手作業での剥離となります。
基本的な手順(概要)
- 本体の電源を切る
- 専用工具でディスプレイを慎重に開く
- バッテリーコネクタを外す
- バッテリーを固定している接着シートを引き抜く
- バッテリーを取り外し、新しいものと交換
- 接着剤やパッキンを新しくし、元通りに組み立てる
- システム上でバッテリーの測定基準をリセットする(iOS 18.1以降は純正・非純正どちらのバッテリーでもバッテリーヘルスが表示される)
注意点
- バッテリー膨張時は発火や破裂の危険があるため、専門業者に依頼すること
- 修理には専用工具や部品が必要
- 自己修理は難易度が高く、技術や経験が必要
- 日本では個人修理は法的にグレーゾーンであり、メーカー修理推奨
正規修理と非正規修理の違い
項目 | 正規修理(Apple/認定店) | 非正規修理店 |
---|---|---|
費用 | 19,400円(iPhone 16 Pro Max) | 10,000円前後 |
保証 | AppleCare+適用、純正部品 | 保証なし、非純正部品が多い |
修理後のサポート | 継続して正規サポート可 | 正規サポート不可になる場合あり |
信頼性 | 高い | 店舗による |
リスク | 低い | 悪徳業者・品質不良リスク |
バッテリー交換時の注意点
- バッテリー交換後は、バッテリーヘルスのリセットを推奨(iOS 18.1以降は非純正でも表示対応)
- 非正規修理を選ぶ場合は、信頼できる業者を選定し、トラブル防止策を講じる
- バッテリー交換時はデータのバックアップを必ず実施
- 修理時に本体や基板を損傷すると、端末が起動しなくなるリスクがある
- 法的な観点から、日本では個人修理は推奨されていない
iPhone 16 Pro Maxのバッテリー交換は、バッテリーの劣化が進んだ際に必要なメンテナンス
iPhone 16 Pro Maxのバッテリー交換は、バッテリーの劣化が進んだ際に必要なメンテナンスです。
正規修理は費用が高めですが、安心・安全・保証付きで対応してもらえるメリットがあります。
非正規修理は費用が安いものの、保証やサポートの面でデメリットも存在します。
また、Pro/Pro Maxは従来と同じ接着シート方式で、自己修理の難易度は高めです。
バッテリー交換を検討する際は、費用とリスク、今後のサポート体制をよく比較し、最適な方法を選択してください。