母が亡くなってしばらくは着物を実家のタンスに保管しておりましたが、実家を売却する際に着物を処分しなくてはいけなくなりました。
母は身長が148cmととても小柄だったので、身長が160cmある私たち姉妹でしたから、袖が短くて着ることはできません。丈はなんとかなるものの 袖丈はどうしようもないのが和服なんですね。
母は華道の師範の免許も持っていた人だったので それは着物の数はたくさんありました。20着以上はあったかと思います。
私たち姉妹は全く着物に関しては 興味がありませんでしたから、はっきりと記憶にはないのですが、たしか結婚式に来た着物から独身時代に着ていた華やかな正絹の着物、普段着の化繊の着物など多数あったかと思います。
保管がきちんとできていなかったので、しみなどあり、かなり痛んでおりました。
さて着物の処分をどうしようかと姉と相談していましたが、なかなか話が進まずに時がすぎていきました。
しばらく経って、姉からいとこの知り合いの方が着物を洋服にリフォームしてくれる人がいるのでお願いしようかと思うけど…と連絡がありました。私はあまり乗り気ではなく、姉に任せることにしました。
どんな服にリフォームしてくれるか全く検討がつかなかったからです。それから自分が洋裁ができるので、自分でなにかリフォームしようか考えてもいたので乗り気でなかったのです。
リフォームで仕上がってきた洋服をみせてもらったのですが、仕立てはとても上手にベストなどに仕上がっていましたが、30代の私たちが着れるような服ではありませんでした。
私もはっきりと要望を伝えなかったのが悪かったのですが、姉と喧嘩になってしまいました。
私がイメージしていたのは、着物の柄を生かしたようなモダンなブラウスなど…若い人でも着れるような服です。
結局、モノとしては手元に残ったわけですが、これまたタンスの肥やしとなってしまいました。
もう1件の失敗は祖母の大島紬の着物です。
祖母は病院に入るときに処分することになり、私に任されました。
まったく知識がなかったので 行き着けの古道具屋さんへ見積もりしてもらったところキズがあるとのことで4000円でした。これは後でだまされた…と思ってしまいくやしい限りです。
広告のちらしで着物の買取業者さんがいらっしゃることは知っていましたが、見積もりも面倒でお願いしませんでした。
今はネットでも売りたい着物の見積もりをしてもらえるのですね。10年ほど前のことでしたので、これもまた全然知識がありませんでした。
これからも着物の処分はでると思いますので、2社ほど合い見積もりをとって良心的な業者さんにお願いしようかと思います。
古着の着物の愛好家さんも、若い方が増えてきたと聞いております。骨董市などは、若い女性が古着の着物を着て、買い物している姿を見かけました。
タンスの肥やしにするのではなく、必要な方に着てもらえるのが、着物にとってもよいことだと思います。