成人式の着物を選ぶために行った展示会でのご縁

成人式の1年ほど前から、たくさんの地元の呉服店のセールスの方が自宅に来られました。

うちには頑固者の祖父がおりました。祖父は片っ端からそのセールスの方たちを「どこで成人する娘がおると聞きつけたんじゃ!」と
怒りながら追い返していました。

しかし、その中にお一人何度追いかえされても笑顔でやってくる女性のセールスの方がいらっしゃいました。さすがの祖父も、その方の熱意に折れて、その呉服店に成人式の着物を見に行くように私と母に言いました。

正直、着物にはそんなに興味はなく、成人式はスーツでもいいかなと考えていましたので、下調べ等一切なしで展示会に行きました。

そして「牛島屋」という呉服店に行きました。中にはたくさんの振袖がありました。お店の方からの提案のものを5つほど簡単に試着させていただきました。赤系、白系、洋服デザイナーがデザインしたものなど。

ポラロイドで撮影してもらい見積もりを書いてもらいました。

そして最後に「自分がいいなって思ったものはないかな?着てみたいのある?」と聞かれました。

実は展示場に入ってすぐ目を惹いたものがありました。「KAITA MARUYAMA」の振袖でした。

赤みがかった紺色に紺藍のストライプが入った生地。斬新な中に伝統的な花などの模様。帯は黒地に四季の花木が刺しゅうされていました。試着してお店の方、母、みんな満場一致でこれに決まりました。

帰宅してから祖父にKAITAの振袖のポラロイドを見せ金額を報告して資金を用立てていただきました。

一緒に購入したものは、真っ赤な肌襦袢、赤とゴールドのリリバーシブル重ね襟、帯、矢絣の帯締め、真っ赤な帯揚げ、ぽっくり下駄
かごバック、すべてKEITA MARUYAMAで揃えました。足袋は黒のレース足袋にしました。

あと一般的に和装で使用する肌着や腰ひも、帯枕、帯板、襟芯なども一緒に購入しました。すべてで100万円くらいで一括払いだったと思います。

成人式当日は、一見地味な色合いでしたが、周りとは違うデザインで目立っていました。

着物を買う際に注意する点ですが、着物に限らずになるのですが、安いだけで飛びつかないことです。着ていく場所によっては低価格でもいいかと思いますが、よい着物ばかりの中に質の良くないものがあると、すぐにわかってしまいます。

普段使用や、遊びに行く際は、逆に低価格のもののほうが気兼ねなく着られると思います。

しかし、振袖は成人式くらいでしか着る機会もないので、着物の買取値段を知ると、もったいなかったかな?と思いました。


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