父を亡くし一人住まいになった高齢の母が、私に着物を処分してほしいと言ってきました。
父の遺品を整理していて、晩年着ることがなくなっていたスーツなど処分するのにも、結構時間や体力を使ったこともあり、一人娘の私の負担を減らしたいのだと言われました。私と母は身長に差があり、私がもらっても着ることができません。
ただそのまま捨ててしまうには、勿体無いので、どこか買い取りをしてくれるお店を探すことになりました。
幸い近くの百貨店の中に着物専門のリサイクルのお店があり、そこに持っていくことになりました。大島紬や羽織などを含む6枚です。近くの、と書きましたが自転車で15分程度の距離のお店です。
実は、正絹の着物が意外に重いということを失念しておりました。たった15分ですがその重さに息をあげてしまいました。そのお店では、すぐに買い取りの見積もりが出せないので、後日連絡しますとのことでした。
一週間ほど待たされて、見積もり金額を聞いて母が落胆していました。2000円程度だったのです。
着物は今は着る人が限られてしまうこと、また身長が低い母などの着物は、特に安くなってしまうのだそうです。2000円でも頑張って査定したと言われました。
あまりに安い値段に私もがっかりですが、あの重い着物を持ち帰っても着ることもないし、結局ゴミになって捨ててしまうことになるなら
引き取ってもらおうということになりました。
今では、着物買取専門店の「ヤマトク」など出張買い取りをしてくれるお店もあります。
これから着物を売ろうと思うならネットなどで処分するほうがお金になるのではないか?と思います。